社会人からパイロット

社会人からパイロットを目指す方へ、そのヒントと応援をするブログです。航空ファンの方にも楽しんでもらえるよう、業界の出来事に雑感を交えながら紹介していきます。

海外での就職

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パイロットという職業の良いところは知識と技能を身につければ国外でも仕事につけるチャンスがあるところです。もちろん日本で生まれ育った僕たちにとって国内で働くことが一番ストレスは少ないと思いますけど、ライセンスや年齢の問題でそれが難しい時は海外へ目を向けるのも一つの方法です。といってもアメリカでパイロットとしてビザを取るのはまず不可能と聞きます。それでも…と思う人は言葉(英語)の壁を乗り越え、対策をとることでアジア圏などで海外就職の可能性が見えてきます。ベトジェットのカデットプログラムなんかは費用は掛かりますが、ほぼ確実にコースに乗れますし、A320/321の経験もつきますから、FAAでフルライセンスを取った方などは、日本の訓練に進まずに挑戦するのも有りかと思います。

https://careers.vietjetair.com/Jobs/Category/1

他には一番良く聞くのが通ったスクールでそのままインストラクター資格を取り働くという方法ですね。でも日本人が経営していたり、訓練生のほとんどが日本人だったりすると折角の英語を習得するチャンスが少なくなってしまうこともあるようです。敢えて日本語を使わないスクールを選ぶとか、あとはやっぱり東南アジアのスクールも良くインストラクターを募集してます。ある程度経験を積んで1500時間でATPを取り、僕だったらATRあたりのタイプレーティングを自費取得して就職を探すと思います。将来は写真のようなビジネスジェットの仕事もしてみたいですね。とにかく今は東南アジアの経済成長はすさまじいですし、なにより小島だらけなんで、飛行機の需要がそれだけ多いのです。その時に英語がイマイチだと身動きが取れないですから、その選択も視野に入れている人は早めに英語の勉強をしていくことが必要です。

飛行機の勉強は英語で勉強するのでかなり力がついてきますが、それでもアウトプットが苦手な人を多く見かけます。募集上では英語はレベル4があればいいことになってますけど、海外での訓練や生活、会社との遣り取りを考えると厳しいでしょう。レベル5が欲しいです。今はネットレッスンもかなり安く受けることができます。とにかく話す機会を増やしてインタビューの際に英語で落とされるのだけはないようにしたいものですね。

パイロットとして就労したいならば、日本に拘ることないんです。僕の会社でも結構多くの人が海外へ出ていってます。そしてエアライン以外の仕事も多くあります。海外が何となく不安だと思う人は言葉が心配なんだと思いますが、今は世界的にパイロット不足ですから、キャリアアッ プしながらそのチャンスをつかみましょう。

しっかりとした情報を集めながら勉強をしていくことが大切です。発想を転換し、例えばパイロットでなくとも英語を使わなくてならないような仕事に転職すれば、英語力はアップし、外資系航空会社に採用される可能性はグッと高くなるのではないでしょうか。