社会人からパイロット

社会人からパイロットを目指す方へ、そのヒントと応援をするブログです。航空ファンの方にも楽しんでもらえるよう、業界の出来事に雑感を交えながら紹介していきます。

社会人からパイロットを目指す(1)

社会人になった後に職業パイロットを目指すためにはどのような方法があるのか。

そのリスクや訓練の実際に至るまで、スクールや本では教えてくれない内容を中心に取り上げ、日常の雑感を織り交ぜながらパイロットの仕事と航空業界の現状を紹介していきます。

僕自身も諸事情で一旦はパイロットを断念しましたが、社会人を経験した後、自費取得で就職を運良く果たすことができました。

社会人になってから新たな資格を取得し仕事に繋げていくことは、やった人間にしか分からない苦労があります。

自分が苦労したり、悩んだりした点についても書いていきますので、少しでも参考になったり、励みになればと思っています。

パイロットになりたかった人間にとって、この仕事は最高に楽しいです。勉強や訓練をはじめとする苦労は沢山ありますが、ふとコックピットから外の景色を見た時、未だに感動することがしばしばあります。パイロットを目指している人は、是非夢を叶えて欲しいと思います。

広告ばかりでなかなか正確な情報が届きにくい世界です。僕の知る範囲で正直にブログを作っていきますので、是非参考にしてもらえればと思います。

はじめに年齢制限について考えておきましょう。これはとても難しいところです。若い方が有利なのは言うまでもないですが、就職となると個人差とタイミングが全てです

一般的には35歳程度としているところが多かったのですが、今では40歳越えの未経験でも採用されているケースがあります。逆に若くても苦労している方がいるのも事実です。

個人的には今後のパイロット不足を考えれば、年齢制限というのは海外のエアラインのように緩和傾向になるのではと僕は思ってます。また年齢の壁で日本では就職しないで、海外ライセンスにタイプレーティングを付けて海外で活躍されている方もいらっしゃいます。

年齢で諦める必要はありません。
様々な方法がありますので、今後紹介できればと考えています。

ただ決して『ライセンス取得=就職』とは考えないでください。スクールが出している就職率も正直微妙な要素を含む場合が多いです。とは言っても当面は売り手市場が続きます。目指している人は以前では考えられないようなチャンスであることには間違いないですね。

さて、職業パイロットを目指すには、各種資格を取得しなければなりません。まず初めに、自分の身体が第一種航空身体検査に適合できるかどうかのチェックから行いましょう。

第一種航空身体検査は事業用操縦士以上のライセンスがなければ発行されませんが、適合検査は航空身体検査医であれば行ってくれると思います。まず、ここがクリアされることを確認するのがスタートラインです。(自家用であれば第二種でOKです)

このサイトに詳細が載っています。(航空医学研究センター)

http://www.aeromedical.or.jp/check/

次に資金繰りです。このブログは社会人がパイロットを目指す事をテーマにしていきますので、全額自分自身で費用の捻出することを前提として進めていきます。大きく分けて、①仕事は続けながらライセンスを取得 ②仕事は辞めてライセンス取得に専念の2通りです。

家族や年齢など、それぞれの事情によって判断の異なるところですが、少なくとも自家用操縦士資格の取得では仕事をお持ちの方は辞めずに進めることをお勧めします。(やっぱり向いていないとか、気持ちが変わる方も多くいますし、仕事をしながらでも十分に問題なく自家用ライセンスは取得できます)

そして殆ど費用をかけずに取得できる最初のライセンスが航空無線通信士です。これは年2回の受験機会しかありませんが、科目合格制度も認められていますし、仕事をしながらの独学でも十分に勝ち取ることができる資格です。参考書も沢山出されています。

その勉強の間に最近はなれていた学習の感覚や、今後の資金繰りだったりライセンス取得計画を立てていくのが良いのではないでしょうか。

日本無線協会のURLとおススメの参考書を紹介しておきます。(下記の参考書を繰り返し学習してもらえれば、高額な認定講習会は不要です。この3冊以外の参考書も不要です。)無線協会が出している教科書もありますが、実際エアラインで飛ぶようになっても、そこまで細かな知識は要求されないので、無線についてはライセンスが取れればokと考えて大丈夫だと思います。

航空無線通信士日本無線協会

http://www.nichimu.or.jp/

 

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社会人からのスタートの場合、まずこの2点(航空身体検査・航空無線通信士)をクリアしてから飛行機のライセンスの勉強に動いても遅くないです。しっかり計画を立てて進めることが大切です。因みに航空無線通信士資格を取っておけば、もしエアラインパイロットを断念した場合でも、運航管理補助者(ディスパッチャー補助)など、航空関連の仕事に応募することが出来るようになります。

英語力増強を望むのであれば、今はオンライン英会話の時代です。僕が利用しているネイティブキャンプは月額5980円で24時間話し放題なので、利用価値大です。(僕も先月から利用を開始しました。色々な国の先生がいるので、訛りの聞き取り対策にもなります)ご参考までに!


次回は就職に必要なライセンスと自家用操縦士、その訓練方法・費用などについて書いていこうと思います。