社会人からパイロット

社会人からパイロットを目指す方へ、そのヒントと応援をするブログです。航空ファンの方にも楽しんでもらえるよう、業界の出来事に雑感を交えながら紹介していきます。

航空身体検査

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航空身体検査の更新があったので、そのことについて書いておこうと思います。

日本では事業用操縦士以上は第1種航空身体検査証明が必要になっています。これは先のブログでも紹介していますが、同じ第一種身体検査でも検査機関によってその検査方法が若干異なることに留意しておく必要があります。

僕も就職するまでは『ここの病院はいいよ~』なんて知り合いから聞いて、そこで航空身体検査を受けていたりしていましたが、就職すると当然指定病院で行います。うちの場合は耳鼻科、眼科、内科等々…一つの科ずつ専門医が検査するわけで…いつもドキドキ。聴力検査なんて、『あれ?今鳴っていたかな??一応押しておこう!』なんてないですか?(笑)最後に航空身体検査認定医の診察があり『問題ないですね』という言葉でホッと一安心。これでまた一年飛べるというわけです。(笑)

エアラインを目指している人は、会社の指定病院になっているようなところで身体検査の更新をすることをおススメします。(そうすることで採用試験の時、会社に与える信頼性も上がるかも知れないですので、はじめからでなくても、就活前の身体検査時だけでも良いかもしれないです)

検査前になると禁酒したり運動したりしますが、普段から節制した生活を心がけましょう!東京だとK診療所あたりが有名ですね。平衡機能検査もちゃんとした検査器材の上でやりますので、ただ床の上でというものとは少し異なります。採用試験時の身体検査に引っかかるとレコードされるので、結構厄介です。

昔は視力で…というのがよく聞く話でしたが、最近は副鼻腔炎とか循環器系の疾患でNGになる方を割とよく見かけます。訓練を検討している人はとにかく自分の体が適合状態なのかを事前に確認することが重要です。

また人それぞれですが、自分の弱点を知っておくことも大切です。血圧が高めだとか、コレステロールが高めに出やすいとか。そうすれば早目に対策を取っていくことができますからね。

視機能が心配な人は眼鏡の度数を強くするのではなく、先ずは遠見・近見を繰り返し目の筋肉を衰えさせないようにすること。また目薬は航空身体検査に抵触するので基本的に使えないと思います。アルコールだけでなく、薬品の使用も厳格に管理されています。

『さくらの森』のサプリは疲れ目に非常に良かったので、目に不安がある人は一度試してみても良いかもしれません。ただし、プロテインやサプリも取りすぎると人によっては肝機能に異常値が出るとも聞いたことがあるので、十分に注意しましょう。


余談ですが、最近アルコールの問題が話題になっていますよね。アルコールに限らず、乗員のモラルはあまり良いとは言えない人も多いのが現状です。ちょっと良い給料もらって勘違いしているか、沢山あるチェックなどでストレスが溜まるのか…どんな仕事でもプロとして意識を持ってもらいたいものです。

プロ意識と言えば、先日時計屋さんに修理の依頼をしました。元々先輩から教えてもらったところなんですが、事前連絡から発送、見積もり、修理…全ての工程でしっかりとした連絡が入ります。それもものすごく丁寧です。プロってこういう人を指すんだなということを改めて感じました。こうした『プロ意識』大切にしたいです。

ご参考までに 時計修理工房 http://www.w-repair.jp/