社会人からパイロット

社会人からパイロットを目指す方へ、そのヒントと応援をするブログです。航空ファンの方にも楽しんでもらえるよう、業界の出来事に雑感を交えながら紹介していきます。

訓練関係

訓練費とその捻出(3) FXについて(番外編)

// 空に関する話題ではないですが、FXについての反響が多かったので、番外編として、僕の知る範囲で初心者の方向けにFXを紹介しておきます。(興味のない人はスルーしてください) FX(外国為替証拠金取引)とは、外国為替取引を「証拠金」で行う取引です。…

航空英語能力証明

// 国際線を運航するパイロットには『航空英語能力証明』の所持が義務図けられています。エアラインに所属している人は国土交通大臣の指定を受け、社内で受験できますが、それ以外の方は国土交通省に申し込みをして、学科試験・実地試験を受験しないとなりま…

訓練費とその捻出(2)

// 訓練費用について悩んでいる方が多いようなので、副業を含めた訓練費の捻出方法について考えてみたいと思います。 前にも書きましたが、自家用操縦士取得までは仕事を持っている方は辞めずに訓練をした方が絶対に良いと思います。その先、事業用などの海…

CRMとTEM

// 小型機の訓練時はなかなか馴染みがないかもしれないですが、2マンの飛行機を運航する際は、必ずこの『CRM』とか『TEM』とかという話がよく出てきます。皆さんも何度か聞いたことがあると思いますが、航空機事故の減少を願う人々が期待して作り上げたのが …

ATC(2)

// 毎日飛んでいると時々???と思うATCが来ることがあります。『そんな時は迷わずコンファームをしましょう』と前のブログでも書きましたが、そのコンファームがなかなかできない人が意外と多いんです。一部聞き取れなくても前後の脈絡から「きっとこうい…

路線訓練

// 型式訓練が終わるとエマ訓やその他ライン運航で必要となる座学が実施され、いよいよ最後のライントレーニングに進みます。 ここまでくれば…と僕は思ってましたが甘かったです。実運航のプロシージャーやATC、路線や空港研究など勉強しなければならないこ…

型式限定訓練

// 就職試験をクリアできれば各社地上研修等はあると思いますが、いよいよ限定取得訓練に進んでいきます。数名で同期となって訓練を進めていくんですが、とにかく勉強漬けの日々でした。CBTでシステムなどを勉強して、そこからFBSと呼ばれる動かないシュミレ…

集中力

// パイロットは航空法で乗務時間が設定されています。僕の会社では1ヶ月100時間以内、3ヶ月270時間以内、年間1000時間以内という具合です。ごくごく普通の会社員を経験した僕は『働く時間がそんなに短いの?すばらしい!』と思ったものでした。でもこれはあ…

社会人からパイロットを目指す(7)

// 一通りのライセンス取得が終わると就職活動になりますが、航大等とは異なり直ぐに就職といかない場合があります。 その間、各社の募集をチェックしながら、技量維持をしていく必要があります。ライセンスを取得した後も、想像以上にその費用やエネルギー…

海外での就職

// パイロットという職業の良いところは知識と技能を身につければ国外でも仕事につけるチャンスがあるところです。もちろん日本で生まれ育った僕たちにとって国内で働くことが一番ストレスは少ないと思いますけど、ライセンスや年齢の問題でそれが難しい時は…

ATC

// 『Wishful Hearing』って聞いたことありますか?日本語にすると『期待聴取』 つまりはっきりとATCが聞き取れなかったとき、聞き取れた部分だけリードバックしたり(聞き取れなかったところは無視して)、若しくは『いつもこうだからきっと今回もそうだろ…

定期訓練とRNAV航法

// 前回気象の話をしたので、僕が良く使っている天気サイトを紹介しておきます。いつもショーアップ前にこのサイトで天気の概要を掴んでおきます。 フライトお天気 https://www.tono2.net/ 今月は基準月と呼ばれる定期訓練月です。SIMを使って事前に渡された…

パイロットの考え方

// 毎日寒くて、北海道や東北、北陸は基本的にウインターオペレーションになっています。飛行機の勉強をしている方は、四季を通しての気象特徴を掴んでください。例えば東京にお住まいの方は『東京が大雪になる気象条件』を知ってますか?『南岸低気圧の中心…

航空身体検査

// 航空身体検査の更新があったので、そのことについて書いておこうと思います。 日本では事業用操縦士以上は第1種航空身体検査証明が必要になっています。これは先のブログでも紹介していますが、同じ第一種身体検査でも検査機関によってその検査方法が若干…

訓練費とその捻出

// 前回までFAA(ICAO)の事業用多発計器までの大まかな道のりを書いてみました。でも社会人にとって一番問題となるのは訓練費の捻出だと思います。 仮にFAAの上記ライセンスを現地スクールで取得した場合、4~500万くらいでしょうか。確かに高額ですが、例…

パイロットと英語力

// パイロットは英語ができないとダメと思っている方も多いみたいですけど、僕の経験では一番どうにでもなるところかなと思います。(日本のラインで飛ぶなら) もちろん英語は必要です。しかし飛行機のことは英語で勉強するしかないので、ある程度は自然に…