社会人からパイロット

社会人からパイロットを目指す方へ、そのヒントと応援をするブログです。航空ファンの方にも楽しんでもらえるよう、業界の出来事に雑感を交えながら紹介していきます。

ATC

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『Wishful Hearing』って聞いたことありますか?日本語にすると『期待聴取』

つまりはっきりとATCが聞き取れなかったとき、聞き取れた部分だけリードバックしたり(聞き取れなかったところは無視して)、若しくは『いつもこうだからきっと今回もそうだろう』と思い込んで対応することを指します。

経験が浅いパイロットは『comfirm』や『say again』が言えず、失敗をする傾向があります。熟練したパイロットはそれがスレットになる可能性があることを十分に知っているので、完全に理解するまでATC機関に確認することができます。

タスクに追われ忙しくしている時にはっきりとしないATC…そんな時は迷わずcomfirmをしましょう。忙しい空港だと無視されたり後回しにされたりすることもあるかも知れないですが、不安全事象を起こすより何万倍もマシです。それを意識的にしないとATCはできるようになりません。

本来はリードバックとヒアバックが義務付けられていますが、管制官も人間です。気付いてくれない時があります。だからお互い気をつけます。そしてATCはただ耳で聞くのではなく、その空域を理解して何故いまそのATCが来たのかを理解していなければ駄目です。ただのオウム返しではないんですね。

ATCは英語だから外人は得意だろうと思いがちですが、日本で一緒に飛んでいると結構怪しい外人さんも多いです。彼らにとっては日本人の発音は聞き取りにくいのでしょうね。

これからの方はエアバンドレシーバーを買って日頃からATCに馴染んでおくことが一番の早道です。そして分からない時はすぐに調べましょう。なんとなくBGM的に聞き流すのもいいですけど、僕は録音して、分からないところは抜き出してノートにまとめていました。折角聞くならそこまでやっちゃうといいですよね。

 

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ATC録音して、空港や管制機関ごとにライブラリを作っておけば、日本のATCはバッチリです。小型機で訓練している時とラインのATCはスピードも量も結構違うので、早めに取りかかっておくといいです。

ためらわずしっかりとしたATCができるようになれば、どこでも飛べるパイロットになれます!