社会人からパイロット

社会人からパイロットを目指す方へ、そのヒントと応援をするブログです。航空ファンの方にも楽しんでもらえるよう、業界の出来事に雑感を交えながら紹介していきます。

ATC(2)

毎日飛んでいると時々???と思うATCが来ることがあります。『そんな時は迷わずコンファームをしましょう』と前のブログでも書きましたが、そのコンファームがなかなかできない人が意外と多いんです。一部聞き取れなくても前後の脈絡から「きっとこういう事だろうな」と推測して応えてしまう人。普通の英会話だったり、レッスンだったらそれも有りなのでしょうが、空の世界ではご法度です。訓練中で「ATCが分からないと教官に思われたらマズイな」とか「プロシージャ―が忙しいから」という理由で曖昧なまま受け応えることのないように訓練中から練習することが大事です。

でもそんなATCもなかなか教材が無いですよね。海外で訓練すると結構いい加減だったり、日本でも変なATCを時々耳にします。エアラインではいわゆる自己流のATCは嫌がられるので、はじめから正しいATC用語を使うように心掛けるといいと思います。リードバックも同様です。例えば

JA001, Recleared Direct ANGEL, Descend to Reach 10,000 by BINKS, Area QNH 2986

これは成田に向かうときのATCですが、こんな感じで3つくらいの内容を盛り込んで言ってきますので、みんな工夫して正確なリードバックをするように努めてます。 

 

       

<Amazon Prime 無料お試し>

上記左がATCの教科書です。これとAIMを普段からしっかり声に出して読んでおけばATCはバッチリです。あとは実機訓練中のATCは必ず録音するようにしましょう。とても勉強になります。ボイスレコーダーも色々ありますが、上記のような無音部分がカットされるような機能がついているものが絶対にお勧めです。それをPCに落とし込んで、ライブラリを作って勉強すれば完璧ですね。

これはラインに入ってからやるのでは無く、早くから少しずつラインオペレーションのATCに慣れておくことで、路線訓練時にとても余裕が生まれるハズです。クリアランスデリバリがある空港、成田のようにランプコントロールがあったり、グラントすらなくタワーにコンタクトするところなど、自分の行ったことのある空港だけでなく、様々なところを聞いて経験するのです。すると聞き取れないところがきっとあるはず。それを録音からチャートと一緒に確認するようにやって下さい。

CPDLC対応の機体もありますが、クリアランスからディバーチャー、ACCに移管されるところくらいまで100パーセント追えるようにしていきます。ただBGMのように流しているだけでは、聞き取りにくいところはそのまま受け流されてしまうだけですよね。


これから訓練を始めようと思っている人も既に進行中の人も、費用を掛けずにやっておるべき勉強はこんな感じで沢山あります。今の季節はCB回避が頻繁にありますが、CBはどのくらい離れれば大丈夫ですか?高度はどうですか?その時はATCでなんて言おう…なんて考えながら空を見上げてみるだけでも勉強になります。そして『ネイティブキャンプ』は知っていますか?月額5980円で24時間話し放題のオンライン英会話がありました。興味ある人は試す価値大です!